ピンキリです。
…で、終わる訳にもいかないでしょうね(;^_^A
九州サイエンスラボのサイエンスショーや出張実験教室の出演料も気になる所でしょう( ̄ー ̄)
以前は「お客様に分かりやすく」を意識し、
PTAさんや子ども会さんなど、小規模な非営利団体様向けの出演料の最低ラインを
ホームページに記載していたことがあります。
ところが、イベント会社さんから「消してください!」と怒られました!!( ̄▽ ̄;)
まぁ、そうですよね。。。
イベント会社さんは弊社の費用に仲介料を乗せられますし、あくまでも条件がそろった場合の最低ラインですから、金額が全く違います。
その金額を見て、依頼元からクレームが付くかもしれません。
固定金額を細かく書くと、そのイベント会社さんが何%利益を乗せているかが分かってしまいます。
弊社としても様々な形態のイベントに臨機応変に対応していますから、明確に細かく”いくら”と出すこともできません。
とても難しい問題です。
なので、現在は記載していませんし、ほとんどの出演業の方も記載していません。
イベントの出演者が探せるポータルサイトなどに、〇万円~〇万円などと記載がある場合がありますが、幅が広いですし、「ゲッ!こんなに高いの!?」と思われる事もあるでしょう。
で、もちろん弊社にも「出演料はいくらですか?」というお問い合わせがあります。
当たり前ですよね。
普段から出演依頼を行うような方なら、大体の相場のようなものをご存知ですが、
特にPTAさんとか子ども会さんなどは一般の主にお母様が運営されていますから、相場をご存じなくて当然です。
ご予算不足の団体さんに同じ価格をご提示しても、見事に3種類の反応があります。
「ですよね~。(やっぱりそのくらいの値段はしますよね)」※イメージに近い?
「え~っ!そんなに高いんですか?」※イメージより高い
「その価格でもすごく安いと思います!(予算は足りないけど…)」※イメージより安い
弊社の例です。
ご予算が大変少なかったため、「このような条件でよろしければ、〇万円までお値引きしますが、それ以上は難しいです」とお伝えしました。
とても大きなお値引きでしたので、もちろん特別な条件付きです。
その金額でも「えっー!そんなに高いんですか!?」と言われたことがあります。
あ、言っておきます!
この時の提示価格は目が飛び出るほどお安い価格で、プロの出演業の人であれば絶対に真似できない価格です。
もしも全てのイベント出演料がこの価格だと、私が死んでしまう( ̄▽ ̄;)という価格ですよ…。
このようなケースでは「1回60分くらいの公演だし、数千円が妥当でしょ」というイメージをお持ちだと思います。
もしくは、公共施設の出前授業や一般企業が宣伝目的で行っている無料の出前授業、副業やボランティアでやっている近所の方などと比較されています。
しかも、このような例は決して少なくありません。
そこでこの記事では、出演料のイメージだけでもお伝えできればと思います。
出演料と言うものは不透明で分かりにくいものですが、上記の問題で、はっきりとした価格を書く事ができないのが実情です。
ですのでとても回りくどい書き方をしますが、あくまでも「話のネタ」としてお読みいただければ幸いです…(;^_^A
あ、ご予算不足でも実現する方法も書いていますので、途中で諦めないでくださいね!
薄利多売が絶対にできない業種です!
まず、出演業は物販ではありません。
物の販売なら、安くても原価を割らなければ、たくさん売ることで利益を上げることができます。
薄利多売というやつですね。
1個の商品の利益が1円だとしても、100万個売れるのであれば100万円の利益です。
ところが出演業は、最低でも1人の人間が時間をかけて出張して公演を行い、しかも双方のスケジュールが合う必要がありますから、薄利多売は絶対にできません。
すごく上手くスケジュールが組めたとして、1日2か所の公演程度です。
弊社では1日3~4か所回ったケースもありますが、ごく稀です。
出演業で薄利多売するには、分身の術か、どこでもドアか、タイムマシンが必要(;^_^A
それぞれの案件の関係でスケジュールが合わない可能性も高いので、基本的には1日1か所で考えておく必要があります。
もし出演料が1万円だと、1ヶ月毎日出演できたとして、やっと月30万円くらい。
でも、下に書きますが、全日程が埋まる事はまずありません。
さらに、交通費がありますし、サイエンスショーや実験教室では材料費、開発費などが出ていき、大きな経費がかかります。
下記で出てくるマジシャンでもネタや道具の購入、消耗品などもあり、経費は安くありません。
ですからこの30万円は売上であって、手取りではありません。
年間のイベント出演回数から逆算してみよう。
※最低限の年収を300万円として計算します。
イベント出演があるのはいつでしょうか。
出演業の種類によりますが、基本的には土日祝日が中心です。
平日にどこかでイベントをしているとか、ほとんど無いでしょう?
特にお子様向けは…。
平日にヒーローショーとかないですよね?
あるとすれば、業種によってはディナーショーとか、学校の平常授業時間中のイベント、病院や老人ホームや障がい者施設さん内などでのイベント程度で、数は多くありません。
年間の休日数は120日くらいです。
そのうち、お盆や年末年始、年度末、年度初めなど、イベントが少なくなる時期もあります(これも業種によりますが)。
空いたスケジュールがあっても、その日に丁度イベントを行いたいと思う団体様がなければ、埋まる事はありません。
運よく上手くスケジュールが組めたとしても、年間100日程度しかない訳です。
実質はもっと公演できるかもしれませんが、受注数は不安定な職業のため、その程度の日数で計算して価格設定するのが妥当ではないでしょうか。
1日1か所での公演だとすると、年間300万円稼ぐには、300万÷100日=3万円。
つまり、専業のプロならば利益が3万円を切ったら生活できない訳です。
しかも様々な経費がかかりますから、丸々手元に入る金額ではありません。
なので、請求額は3万円+実費経費が超ギリギリの最低ラインではないでしょうか。
ですから、数千円では数字上黒字だったとしても、生活ができない事実上の大赤字なのです。
予算が足りなくても実現できる…!
上の計算を見ただけで諦めないでください!
九州サイエンスラボでは、どんなにご予算不足でも、なんとか実現する方法をご提案しています。
例えば…
■合同開催・同日開催で予算UP!
PTA様では、複数のクラスや学年で。町内単位の子ども会様では、他の町内と。合同開催や同日開催を行うのです。
全く同じ校区から、すごく細かい単位でご依頼を頂くことがあります。
1週間の間に、4つの学年から別々にご依頼いただいたケースも。
それぞれのご予算は小さくてお受けできない場合がありますが、合同にすれば十分に実現できる場合があります。
PTAさん・子ども会さんであれば、どの方も非常に強いご興味をお持ち頂く内容ですので、「合同でやりませんか?」と言っても、喜ばれるケースがほとんどです。
中には「学年活動だから、合同はちょっと…」と仰る場合もございますが、柔軟にご対応頂ければ幸いです。
弊社では、学年活動の依頼が合った上、さらに同じ学校さんで全校生徒対象の依頼もあるなど、依頼が重なるという事態も。。。
かなり遠方の出演者を呼ぶ場合、2日連続での依頼でなければ受けてくれないことがあります。
お知り合いやイベント会社さんなどに、近隣でイベント出演者を探している団体さんが無いか聞いてみると良いかもしれません。
■助成金・補助金を利用する
地域向けや団体特有の助成金や補助金がある場合があります。
また、弊社の場合は教育系の補助金も利用できます。
申請に手間がかかりますが、このようなものを利用して実現されるケースも多いです。
■参加費の徴収を行う
PTA様や子ども会様など、既に会費を徴収されているような団体様では難しい面があるかもしれませんが、不足しているご予算を埋める形で徴収される場合があります。
特に弊社のワークショップではお手渡しする材料がありますので、材料費のみ実費徴収されるケースは多いです。
団体様の実情に合わせてご検討ください。
■安く提供できる日程を教えてもらう
どうしてもスケジュールが埋まりにくい日程はあります。
例えば、閑散期・半日だけ空いている日・平日・3連休の中日など。
お問い合わせのタイミングによっても変わりますが、このような日があれば教えてもらうのも手です。
1ヶ月の出演回数は?
あるイベント会社さんに、現場で「月に何か所くらい回るんですか?」と聞かれたことがあります。
ざっと数えて「今月は30か所くらい」とお応えしました。
イベント会社さん「…(絶句)…ん?」
私「いや、繁忙期だから1日2か所回る事も多いし、平日にも結構入っているので…」
という感じです。
休日中心の仕事なのに月30か所の出演は多過ぎるおかしな数値な訳です。
プロのイベント会社さんの目から見ても多いのです。
閑散期などは激減する場合もありますから、年間の出演回数というのは一般のお仕事の出勤日数より少ないのが一般的ではないでしょうか。
人によっては、その半分にも満たないでしょう。
ですから、1回当たりの出演料はそう安くはないのです。
人材がたくさんいても安くできない!
稀に「九州サイエンスラボさんは法人だから、出演者が何人かいて、たくさん出演をこなすことで安くできるでしょ?」と思われる方もいらっしゃるようですが(実際に言われたことがあります)、これは違います。
前述の計算通りだとすれば、1人で100公演で300万円。
2人で200公演で600万円。
でも、1人当たりの収入はどちらでも300万円で変わりません。
ですから出演業というものは、人材が増えても価格は変えられないのです。
人を雇うという事は、ある程度生活の保障をしてあげる必要がありますから、
かえって高くなる可能性もあります。
ちなみに2018年10月8日現在、九州サイエンスラボで出演自体を行っているのは、かず先生1人です。
あとは準備スタッフが2名います。
小さな会社です。
マジックショーの相場を例に…
サイエンスショーの出演先や性質はマジックショーにとてもよく似ていると感じます。
依頼元や経費も似ている気がします。
そこで「マジシャン」の相場を書きたいと思います。
イベントの規模によって変わる場合はありますが、プロマジシャンの最低価格は1公演5万円。
どんなに良心的でも3万円くらいのようです。
これはもちろん実績がなくランクが低い、駆け出しの方の価格だと思います。
学生や趣味レベルの方でも3万円程度が相場のようです。
(知り尽くしている訳ではないので、違ったらすみません)
高いと思いますか?
駆け出しならなおさら、依頼も少ないでしょう。
ですから下限の3万円という価格は、プロマジシャンにとって生活できるかできないかのギリギリのラインだと思います。
プロと言いながら、アルバイトもやっている…という場合もあるかもしれない。
そんな価格です。
中堅クラスになれば、10~20万円前後。
それ以上になると100万円も当たり前で、上限なく。
いくつかネット上の情報も確認しましたが、やはりこの辺りが妥当な線だと思います。
芸能人の出演料って?
どこからを「芸能人」というかはさておき。
当たり前ですが、これもピンキリです。
若手・無名のお笑い芸人さんのギャラは安そうなイメージがあるかもしれませんが、
ご本人に渡るギャラが安いだけで、請求される出演料は高額な傾向にあります。
多くはプロダクションに所属していますから、プロダクションで働く人やマネージャーさんの人件費、広告宣伝費などの一般的な会社でかかる費用も乗ってくるからです。
売り出し中の芸人さん、つまり無名のため値引きしている芸人さんでも10万円程度はすると思います。
もちろん、プロダクションによって設定は違うと思いますので、お考えの方は一度問い合わせてみてください。
問合せは無料ですからね。
プロダクションに所属せず、独自でやっている方の方が余計な経費が乗っていないので、安く済む傾向にあるでしょう。
出演者のクラス(レベル・ランク)
出演業にはクラス(レベル・ランク)があります。
同業種でも、クラスごとに出演料が異なります。
はっきり線引きがある訳ではありませんが、実績によって舞い込む依頼の予算が変わってきますから、おのずと設定金額もそれに合わせる形になります。
駆け出しの人、多くの経験がある人、テレビ露出が多い人で出演料が違って当然でしょう。
ですから、最初に書いたように「ピンキリ」なのです。
超有名な人であれば、30分のトークだけで100万円を超えても普通です。
価格と経験
値段だけを見れば、駆け出しの安い人が良いですが、
経験不足で臨機応変な対応が難しい人もいるので、当たりハズレが大きく、注意が必要です。
出演業の多くで重要なのは、パフォーマンス自体よりも「トーク」や「コミュニケーション」です。
パフォーマンスは家で練習すればどうにでもなりますが、話術は経験量が物を言います。
絶対に喋らないピエロなどの方もいらっしゃいますが、お客様とのコミュニケーションは何らかの形で取ります。
(たま~に、銅像のように固まっているだけ、という芸もありますが…)
お客様は毎回違いますから、臨機応変に対応しながらショーを組み立てていく必要があります。
また、パフォーマンスとパフォーマンスの間が無言では面白くありません。
会社の宴会の余興で、面白いパフォーマンスだったとしても、微妙な空気が流れる素人らしい「間」がありませんか?
ただテクニックを見せるだけでは、面白くないのです。
マジックの世界では「手が1つ、口が3つで”手品”」という言葉があるそうです。
つまり、マジック自体の技術よりも、話術が大切という意味。
どれだけ重要かが分かりやすい、良い言葉ですね!
予算に余裕があるのなら、一つ上のランクの方に依頼を出されるのが安全です。
イベントの規模や性質
イベントの規模によって価格が変わる場合があります。
人数が多ければ多いほど、出演料は高くなる傾向があります。
ただし、少ないからと言って激安になる事はありません。
先述のように、最低限の利益を出す必要はあるので、下限は決まってきます。
また、依頼が営利目的か非営利目的か、様々な条件によっても変わるでしょう。
いつもと違う特別な演目を組んでもらうなどすれば、追加費用が発生する事もあるでしょう。
価格交渉が大切!
特に有名な方の場合、「絶対に値引かない」「100万円以上じゃないと受けない」という場合もあります。
このような方は、その価格でも依頼する方がたくさんいらっしゃるからです。
ブランド力を落とさないために値段交渉に応じない場合もあるでしょう。
でも、出演料という類のものは、「交渉次第」という所があり、そもそも定価を決めていない人もいます。
ある程度の値段設定はあっても、条件によって値引きが可能な事もあります。
ダメもとでも相談してみるのが良いでしょう。
予算が少なくても「失礼な金額かもしれませんが…」と付け加えれば、悪い気はされないと思います。
弊社では、ご予算が足りなくても実現に向けたご提案を行っております。
少ないから無理かな…と最初から諦めず、まずはご相談ください!
九州サイエンスラボの場合
九州サイエンスラボは、全国・地方を問わずテレビ番組出演、大きなイベントへの出演が多数あります。
平日の受注も多くする工夫を行い、年間250公演近く行っており、経験数は申し分ないと思います。
ですので、定価はそこそこの値段設定にはさせて頂いています。
でも、件数が多いので、様々な調整を図りながらお安くご提供できるよう努力はしています。
ですから、ぜひご交渉頂きたいのです。
万が一、ご予算が少なくても何らかの形で実施できないか、一生懸命模索します。
せっかくご興味をお持ち頂いたのですから、良いイベントにして頂きたく、様々なご相談に乗っています。
結果、弊社へご依頼いただけなかったとしても、一向に構いません。
明らかに赤字の出演料でも、実施に至ったケースがございます。
この時は、ワークショップの材料と方法のみをご提供させて頂く、監修の形を取りました。
(お子様の指導に慣れた方でしたので、この形を取りました。)
何はともあれ、まずはお気軽にご相談頂ければ幸いです。