昨日のテレビ番組で、ある一部の小学校で「あだ名禁止ルール」があるという話がありました。
あまりに極端ですね。
私自身、元中学校の教員です。そんな私でも「あだ名禁止」は、理解に苦しみます。
確かに、その子の氏名は、その子の先祖から受け継いだ苗字で、その子の親の思いが入った名前なので、敬うべきかもしれません。
事実、正式な氏名で呼ぶようにする方針の幼稚園や保育園は聞いたことがあります。
しかし、仲のいい友人同士であだ名をつけて親しみ合うことも大切で、コミュニケーションの一種だと考えます。
あだ名は「愛称」です。そんなに悪いものではありません。
親子・親類でさえ、あだ名を使う事があるのですから。
経験上、あだ名を付けることによっていじめに発展するのではありません。
他人を小馬鹿にする心が、悪いあだ名を付けるのです。
つまり、あだ名が付く前から、いじめの芽があるわけです。
悪いあだ名を付けなかったとしても、別な方法で小馬鹿にし、いじめに発展するでしょう。
あだ名を一律禁止にする意味が分かりません。
そんな仕組みを整えるのではなく、他人を思いやる心を育てるにはどうしたらいいのか、もっとプラスなルール作りや取り組みができるはずです。
「いつもキレイにお使いいただき、ありがとうございます。」
最近は、トイレにそのような言葉をよく見かけるようになりました。
あれこれ禁止するよりも効果的なのです。 (もちろん、明確に禁止の旨を示すことが必要なケースもあります。)
「あっ、キレイに使わなくちゃ!」そう気づかせてくれる言葉ですね。
学校でも、そんな取り組みがなされるべきだと、私は考えます。
逆に、みんなであだ名を付け合う授業っていうのも面白いかもしれません。